アルツハイマー病の症状と原因|アルツハイマー病がわかる
アルツハイマー病の初期症状
人間の脳の記憶システムは、大きく「直前の記憶」「短期記憶」「長期記憶」の3つに分かれます。このうち、アルツハイマー病の初期の症状でよくみられるのが、「短期記憶」の喪失です。
短期記憶の喪失は、初めのうちはささいなことを忘れるだけであるため、自覚しにくく、ただの加齢に伴う物忘れである「健忘症」と間違えやすいので要注意です。
ただの物忘れで「忘れっぽくなった」と見過ごしているうちに症状が進行してしまいます。
アルツハイマー病の初期では、ささいな短期記憶が失われるため、異変に気づかないことも多いという特徴をもっています。
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また、短期記憶の喪失に伴ってうつ症状を引き起こすこともあります。
アルツハイマー病の初期では、ちょっとした記憶の喪失が連続して起こることから、さまざま物事を忘れてしまい、何事に対しても億劫になります。
それにより、しばしばうつ状態になることもあります。
実際にうつ病を併発している方も少なくないようです。
感情が乏しくなっているようであれば、アルツハイマー病を疑ってみる必要があります。
さらに、会話上では言葉がスムーズに出なくなり、無意味な言葉が多くなります。
とくに目立つ症状としては、人の名前が思い出せなくなって「ほら、あの人」とか、物事を思い出せずに「あれ」「それ」といった言葉で頻繁に物事の内容を代用することが多くなります。
アルツハイマー病は、本人が症状を自覚しにくいのが特徴です。
周囲の人が注意して、なるべく早い段階で病気を見つけることが大切です。
小さな変化を見過ごさないようにしてあげましょう。
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アルツハイマー病の中期〜後期症状
初期症状では、自他ともに症状に気付かないことが多いですが、中期に入ると周囲が病気の進行にはっきりと気付きます。
もっとも顕著に現れる症状は、「個性の喪失」です。
それまでのその人らしさが失われ、平板な性格になります。
また、記憶障害も進行し、忘れてしまったという事実すら忘れるようになります。
また、年齢も忘れて若者のようにふるまうこともあります。
そのほか、アルツハイマー病中期の症状としては、以下のようなものがあります。
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アルツハイマー病が中期から後期に進行すると、ほぼすべての物事を忘れがちになり、自分で身の回りのことすらできなくなります。
そのため、日常生活のすべてを介助に頼るようになります。
自発性もまったくなくなるため、1日をボーっと無為に過ごすようになります。
また、言語障害も進行し、意味不明なことを口ずさむこともあります。
さらに、重症の場合は、家族や配偶者の顔、自分が誰かすらわからなくなり、体力も衰え、歩行困難になり、寝たきり状態になってしまいます。
これが一般的なアルツハイマー病後期の経過になります。
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アルツハイマー病の原因
アルツハイマー病は、脳細胞の構造や機能にならんかの変化があることによって痴呆症状が現れる病気です。
つまり、脳の異常(具滝的には神経細胞の脱落やアミロイドタンパクの沈着)がアルツハイマー病の原因となります。
しかし、なぜそのような異常がおこってしまうのかといったことは現在では解明されていません。
現段階でわかっている原因のひとつに、老化があります。
80歳を超えると急激にアルツハイマー患者の数は、増えるということが確認されています。
なぜ老化によって増えるのかはまだわかっていませんが、統計上は老化が引き金となっている可能性が高いといえます。
アルツハイマー病の危険因子としては、老化のほかに食習慣があります。魚や野菜、ワインをバランスよく摂取する人は、そうでない人に比べて数倍もアルツハイマー病による認知症にかかる確率が下がるといわれています。
また、運動習慣や知的行動習慣(楽器演奏、パズル、ゲームなど)もアルツハイマー病にかかる確率を下げるといわれています。
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